非破壊検査(MT:磁粉探傷試験)

磁粉探傷試験(MT:Magnetic Particle Testing)

磁粉探傷試験とは、金属材料の非破壊検査法の1種で、強磁性体の材料の表面の開口欠陥(クラック)と表面直下の欠陥を探し出すことができます。

磁粉探傷試験の大まかな流れは下記の通りです。

1,前処理(洗浄液を用いて表面の汚れや錆を洗浄する)

2,磁化 ( 磁化方法と磁化電流値を設定して材料を磁化させる)
※磁化方法は極間法や軸通電法など7種類あります。

3,磁粉をかける(磁化した材料の検査面に磁粉又は検査液をかける)
※「蛍光磁粉」と「非蛍光磁粉」の2種類があります。

4,検査(欠陥の有無を観察)

5,後処理 (洗材料に付着した磁粉の除去、脱磁を行います)

材料を磁化させて試験を行う為、オーステナイト系ステンレス鋼のような非磁性材料では適用できません。