特殊形状(プレス加工)

スパイラルジャケット

材質:SS400

板厚:9㎜

工程:材料支給~原寸展開・金型作成~素材マーキン~曲げ加工~開先加工~歪修正(プレス)~仮組立~仮止め~寸法検査~客先納入まで

 

本製品は再生可能エネルギーの太陽光発電に使われるポリシリコンの製造装置です。

太陽光パネルの黒い平面に使用されているのが、ポリシリコンですが、これは真空加熱炉のタンク中で製造されます。

当社で成型したのは、その真空加熱炉の周りに水を流して冷却する「スパイラルジャケット」と呼ばれる製品です。

画像右側が胴体で手前に見える物が半球形状鏡板になり、胴体の上下に取り付けられます。

お客様から「胴体に冷却パイプを取り付けられる加工先は見つかったが上下の球面に冷却パイプを取り付けられる加工先が無い。」と言う御相談があり弊社にて製作しました。

一見、パイプを切断して球面に張り付ければ、加工可能であるように見えますが傾斜が付き、製品そのものが3次元形状をしている為、パイプからの製作は不可であり、平板からの加工になります。

平板からの加工では、1品毎に金型が必要となる為、多大な金型費用が必要となりますが、製作台数が15台であった為、金型費を30で割れば1基当たりの金型費用が抑えられるということで、弊社にて加工を行いました。

この様に複雑な形状でも、「原寸展開部門」がある弊社では原寸展開から必要寸法を算出し、どのようにして加工を行うか、検討することが可能です。

業界・業種に拘らず、複雑な形状や3次元にRがついている製品でお困りの際はぜひ、ご相談ください。

 

 

ポリシリコン

珪素(シリコン)の多結晶。単結晶シリコンより製作が容易で、安価。太陽電池やICチップなどに利用される。